親知らずは抜くべきなのでしょうか?
このブログは2004年から20年近く書き続けてきたものを、抜粋してまとめたもののひとつです。
ご参考までにお読みください。
親知らずって、何だかその名前を聞くだけで痛い気がしますよね(>。<)どうしてでしょう。
それはおそらく、「抜かなくてはいけない」とか、抜いた人の話が「すごく大変だった!」という話が
巷に出回っているからではないでしょうか?
かく言う私も、妹が親知らずを抜く際に、歯茎を切開し、とんかちのようなものでカンカン砕かれ、
1週間腫れたのを目の当たりにしたので、すごく恐怖心だけが残っていました。
親知らずは大人の歯として一番最後に最も奥に萌出(ほうしゅつ)してきます。萌出してくる年齢も18歳ごろから、と遅いためにいろいろな問題を起こすことがあります。
まっすぐきちんと萌出してなかったり、またすべて出てこないまま半分くらい埋まった状態で止まってしまうということもよくあります。
このような状態ですと汚れが蓄積してしまったり、ブラッシングが行き届かないことが原因で、激しい痛みや腫れを起こすことがあります(智歯周囲炎)。もちろん虫歯にもなりやすいですよね!
しかし、きちんと奥歯としてまっすぐ萌出し機能していれば、必ずしも抜かなくてはいけないということはないんです。
虫歯になってしまったり、炎症を起こしてしまったり、また歯並びを悪くするような生え方をしている場合は抜くことも必要となります。ただ、抜かずに利用した方がいいことも多々あるということも知っていて欲しいのです。
私事ですが、私の親知らずはまっすぐ生えていましたが、噛み合う相手がいなかったため抜いてしまいました。
麻酔をしてから30秒経たないうちに、ぽんと抜けてしまったときに、初めて「噂通りではないんだなぁ」と実感しました。
とにかく親知らずだから抜くのではなく、お口の中を診た上で、ドクターがその方にとって不要だと判断した時に抜くものなんですね。
難しい抜歯は、口腔外科専門の歯科医師に抜いてもらうことになると思いますが
当院にも口腔外科専門の歯科医師がいらっしゃるので、安心して治療を受けていただけます。