“アマルガム” 治療をご存知ですか?
このブログは2004年から20年近く書き続けてきたものを、抜粋してまとめたもののひとつです。
ご参考までにお読みください。
“アマルガム”とは、約25~30年位前まで、虫歯治療に多用されていた金属です。
水銀や銀、スズなどを混ぜ合わせ、小さな虫歯などに詰めて利用されていました。
しかし、変色や辺縁が破折するなど、二次カリエス(治療したあとの虫歯のこと)になりやすい為、近年では全く使用されていません。
“アマルガム”に代わり、今ではコンポジットレジンという合成樹脂を、光で硬化させる方法が一般的です。
以前TV番組にて、“アマルガム”に使用している水銀を問題化し、アトピーや突然死など、健康に対する悪影響を出すという話があったようですが、水俣病など、水銀中毒を起こす原因は「有機水銀」であり、“アマルガム”に使用している水銀は「無機水銀」のため、よほど多量に摂取したことにならなければ、心配は無いでしょう。
また、保険診療で、銀色の合金を詰めることがよくありますが、これは金・銀・パラジウム合金であり、水銀は一切使用されていません。
ちなみに、水銀と銀は、もちろん別種のもので、化学記号はそれぞれAgとHgになります。水銀の名の由来は、金属で唯一、常温で水のように液体で存在でき、銀のような色をしていたからです。
いつ治したか記憶に無いような古い銀の詰め物や、黒く変色した金属は“アマルガム”の可能性が高いので、もし発見したら、簡単に歯と同じ色をした、コンポジットレジンや、セラミックに入れなおすことが出来ますので、虫歯のチェックと合わせて、ぜひ検診にいらして下さいね♪