よく噛んで食べることの利点~唾液の効能~
このブログは2004年から20年近く書き続けてきたものを、抜粋してまとめたもののひとつです。
ご参考までにお読みください。
「ごはんはゆっくり良く噛んで食べなさい」と一度は言われたことがあると思います。
では、その科学的根拠は何なのでしょうか?今回は「唾液の効能」にスポットを当てて、お話したいと思います(^。^)
食事をゆっくりよく噛んで食べることの効能の第一に、食べ過ぎにブレーキがかけられるといった事が挙げられます。
満腹感は、大脳の満腹中枢が刺激されて感じるものですが、これは血糖値によって刺激されるのです。
したがって急いでどんどん食べると、消化吸収によって血糖値が上がる前に大量に食べてしまうことになりますが、ゆっくりしっかりと噛んで食べれば、その間に血糖値が上昇し満腹中枢が刺激されて、少量の食事でいっぱい食べた気になるわけです。
次に、よく噛むことで唾液腺が刺激され、多量の唾液が分泌されます。唾液にはプチアリンという消化酵素があり、炭水化物をより吸収しやすい麦芽糖に変化させ、消化を助ける作用があるのです。
さらに唾液にはリゾチームという殺菌作用のある酵素や、パロチンという骨や歯などの形成を促進させる唾液腺ホルモンが含まれています。
お口の中には多くの菌が存在しますが、唾液の働きにより、その数や力関係均衡が図られており、傷も素早く治ることになります。消化促進や殺菌作用、歯についた汚れを洗い流す洗浄作用までも持っている唾液。
ダイエットのためだけではなく歯の健康のためにも、ぜひよく噛んでごはんを召し上がってくださいね☆