子どもの歯並びの悪さには
種類があります
見た目で歯並びが悪いと思っても、その悪さには色々と種類があります。
年齢が上がるにつれて整ってくるものもあれば、そのままにしておくと将来の歯並びに大きく影響してしまうだけでなく、虫歯になりやすくなり、噛み合わせのバランスも崩れてしまう歯並びもあります。
そのような悪影響を防ぐには、永久歯が生え揃う前(6~8歳)の相談が大切です。
最近では、この時期のお子様が多く来院されます。
ぜひ一度、お口の中を見せにいらしてください。
こちらのページでは、子どもの歯並びの種類や特徴、原因、放置してはいけない理由、当院の治療法についてご紹介しています。
-
目次
こんなお悩みありませんか?
- 子どもの歯並びがガタガタしている
- すべての歯がしっかり噛み合わない
- 舌を前に出すくせを直したい
- 出っ歯で前歯が大きく感じる
- 子どもが歯並びを気にしている
- 歯並びの悩みを解消してあげたい
子どもの歯並び(不正咬合)の
特徴・原因
「問題のない歯並び」とは、歯が重なったり、すき間があったりすることなくきれいに並んでいて、かつ上顎の歯列が下顎の歯列に軽く覆いかぶさる状態を指します。
それ以外の歯並びは不正咬合(ふせいこうごう)といい、問題がある状態と判断します。
乳歯と永久歯が混ざる混合歯列期(生え変わりの時期)は判断が難しく、同時に将来の歯並びが良くなるようサポートできる時期でもあります。
お悩みの方はまずは一度ご相談ください。
子どもの歯並び(不正咬合)の特徴
●上顎前突(出っ歯)
上顎の前歯が歯列よりも前に出ている、もしくは上顎全体が前に出ている状態を指します。
横からみると上唇が前に出ており、重度の場合は自然に唇を閉じることができません。
正面からみると前歯が非常に大きくみえるため、コンプレックスをもつ方が多い傾向にあります。
●下顎前突(反対咬合・受け口)
下顎の前歯が歯列よりも前に出ている、もしくは下顎全体が前に出ている状態を指します。
横からみると「しゃくれ」が目立つため、上顎前突のようにコンプレックスの対象となりやすく、発音障害がみられるケースも多いです。
原因が歯の場合は通常の矯正治療で治せますが、骨格に問題がある場合は手術をして下顎の形や位置をかえることもあります。
●叢生(デコボコ)
歯が重なって生えている状態や、高さにズレがある状態を指します。
犬歯が前に出ている八重歯は叢生の一種です。
歯と歯の間に段差ができやすくほかの歯並びより磨き残しが起こりやすい、噛むときに唇を巻き込みやすいといった特徴があります。
顎が細くてシャープな方ほど、叢生のリスクは高まります。
●開咬
奥歯で噛んだときに上下の前歯が噛み合っていない、先端にすき間があいている状態を指します。
基本的には前歯が前方に出ているのではなく、噛み合わせが崩れていることが原因であるため、唇を閉じたときの横顔にはほとんど異常はみられません。
下顎前突と同じく発音障害が起こりやすい特徴があります。
●すきっ歯は問題がないことも多い
乳歯は永久歯より一回り小さいため、乳歯のころにすきっ歯になることは特に問題ありません。
すき間があるほうが永久歯が自然に並びやすくなります。
乳歯がすき間なくきっちり閉じている場合は、永久歯が重なって生える可能性が高まるため注意が必要です。
子どもの歯並び(不正咬合)の原因
●長期の指しゃぶり
指しゃぶりは内側から外側に圧がかかるため、出っ歯や受け口、開咬のリスクが上がります。
4歳になっても指しゃぶりが止まらない場合は、歯並びが崩れる可能性が高まるため、指しゃぶりが続く原因を調べて改善を図りましょう。
●タオルや服、唇を噛むくせ
タオルや服、唇を噛むくせも歯並びが崩れる原因です。
タオルや服を噛んで外側にひっぱるくせがあると出っ歯や受け口、開咬のリスクがさらに上がります。
幼い頃の噛みぐせは自然なことですが、外側にひっぱる場合は早めの改善がおすすめです。
●舌を前に押し出すくせ
舌を前に押し出すくせがあるお子様は少なくありません。
内側から強い圧がかかるため、出っ歯や受け口、開咬になりやすく、発音障害のリスクも上がります。
●乳歯の早期喪失
虫歯や外傷などで生え変わりの時期よりも早く乳歯が抜けてしまうと、隣の乳歯が内側に倒れてくる場合や、永久歯がズレて生える可能性が高くなります。
●顎骨の発育不全
やわらかいものばかりを食べると顎骨の発育が不足し、小さいまま成長が止まってしまう可能性があります。
顎骨が小さいと永久歯が並ぶスペースが足りなくなるため、叢生のリスクが上がります。
また、上下の顎骨のサイズが合わないことが原因の過蓋咬合(かがいこうごう)になる可能性もあるため注意が必要です。
・顎骨が大きすぎるとすきっ歯になる
顎骨が大きいと永久歯が生えそろってもスペースが余りやすく、すきっ歯のリスクが上がります。
しかし、小さい場合とは異なり、食べ物よりも遺伝の影響が大きく、歯のサイズが平均よりも小さい、または歯の数が少ない場合もすきっ歯になる傾向にあります。
●遺伝
骨格は遺伝の影響が大きく、とくに歯列全体が前に出ている上顎前突や下顎前突はその傾向にあります。
また、顎骨が大きすぎる場合も遺伝の可能性が高いです。
子どもの歯並び(不正咬合)を
放置していると
歯並びの崩れを放置していると、お口の健康だけでなく対人関係にも悪い影響を与える可能性があります。
お子様が健康で楽しい毎日を送るためにも、歯並びの問題はできるだけ早めに解決してあげましょう。
歯並びの崩れを放置してはいけない理由
●虫歯や歯周病のリスクが上がる
歯並びの崩れは磨き残しが増える原因であり、虫歯や歯周病のリスクが上がります。
歯のズレが大きいとそのぶん適切なお手入れ方法を身につける必要があります。
しかし、お子様の場合はそれが難しく、とくに叢生の場合は大人でもスムーズにはいきません。
歯ブラシの毛先が当たりやすくなるよう、歯並びを整えてあげることをおすすめします。
●口臭が強くなる
磨き残しが増えると口臭も強くなります。
対人関係に悪い影響を与える可能性があります。
将来歯周病になるとさらに口臭は強まるため、早い段階でリスクを減らす工夫をしましょう。
●発音が悪くなる
歯並びが崩れていることで発音が悪くなるケースは少なくありません。
幼いころは発音が悪くてもそれほど問題には感じませんが、将来社会人になったときに支障をきたす可能性があります。
●笑顔になることを避ける
歯並びを気にして人前でうまく笑えないという方は多く、お子様の場合でもそれは同じです。
人と接することを避けるようになるため、教育上良い影響があるとはいえません。
将来のためにも、早めにコンプレックスを解消することをおすすめします。
中沢歯科医院の
子どもの歯並び(不正咬合)に
対するアプローチ
一人ひとりに合わせた治療で
歯並びを美しくします
当院では、不安要素になりやすい「痛み」に配慮しながら、お子様一人ひとりにあった治療をご提供しております。
●治療内容
・被せ物や詰め物、ラミネートベニヤ
歯並びや噛み合わせのゆがみの原因が1〜2本など少ない場合や、その歯に虫歯がみられる場合は、被せ物や詰め物で歯の形を整えます。
虫歯がなく色が気になる場合や、少しのすき間を埋めるだけであれば、セラミックのシェルを歯の表面に貼り付けるラミネートベニアがおすすめです。
・保険で白い被せ物が行える(CAD/CAM冠)
部位によっては保険を使って白い被せ物をすることが可能です。
CAD/CAM冠はプラスチックでできた被せ物ですが、天然歯に近い色にできるため目立ちません。
お子様の場合は、割れたり欠けたりするリスクも少ないです。
・マウスピース矯正(インビザライン)
透明で取り外しが可能なマウスピース矯正は、人目を気にせずに歯並びを治したい方に人気があります。
当院の小児矯正の1期治療は、基本的に取り外しの装置を使った治療法がメインです。
次の4つがマウスピース矯正の強みです。
-精神的なストレスが少ない
-食事制限がない
-お手入れがしやすい
-痛みを感じにくい
・スキャナーを使って楽に型取りができる
インビザラインは通常の型取りではなく、スキャナーを使って歯型をとります。
コンピューター上でシミュレーションを行えるため、治療をはじめる前に治療中や治療後の様子を確認することが可能です。
スキャンは専用の機械で歯の表面をなぞるだけでできるため、嘔吐反射が強い方であっても楽に受けられます。
・ワイヤー矯正
歯の表面にブラケットとよばれる装置を貼り付けて、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。
昔ながらの治療法ではありますが、前歯用として白や透明の装置ができたことで審美性は昔よりも高くなりました。
小児矯正では1期治療の微調整として行います。
子どもの歯並び(不正咬合)に
対するセルフケア・予防
お子様の歯並びを治した後は、再び悪くならないために気をつける必要があります。
きれいな歯並びを維持するために必要なセルフケアや予防法を次にまとめましたので、ぜひ習慣化してください。
きれいな歯並びを維持するための
セルフケア方法
●リテーナーをしっかりと使用する
リテーナーとは後戻り防止用の装置で、基本的にはメインの治療後に使用します。
取り外しが可能なマウスピース型と固定式の舌側ワイヤーがあり、状態をみて合うものをご提案いたします。
●丁寧なお手入れを心がける
矯正治療が終わると、治療前よりもお手入れがしやすくなります。
歯ブラシはもちろん大切ですが、汚れの除去率を上げるためにはデンタルフロスや歯間ブラシの使用が必須です。
虫歯や歯周病で歯を失うと再び歯並びが悪くなる可能性があるため、丁寧なお手入れを心がけましょう。
●口まわりの筋肉トレーニングを続ける
唇や舌のくせがある方には、矯正治療と併用してくせを改善するための筋肉トレーニングを行いましょう。
表情筋を鍛えるとお顔が引き締まってみえるほか、発音が良くなるメリットもあります。
メインの矯正治療が終了した後も継続しましょう。
●糖の摂りすぎに注意する
糖の摂取量が多いと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
歯が抜けなくても虫歯で割れたり、歯周病でグラついたりすると、歯並びや噛み合わせが崩れるため注意が必要です。
美しい歯並びをできるだけ長く維持できるよう、摂取する糖の量をコントロールして、お口トラブルを防ぎましょう。
●定期検診を受ける
定期検診は、虫歯や歯周病といったお口トラブルの早期発見・早期治療に役立ちます。
普段のお手入れでは落とせない汚れも徹底して除去でき、口臭予防にも効果的です。
1~3か月に1回のペースで受けて、健康で印象の良いお口を守りましょう。
よくある質問
-
小児矯正は何歳から始められますか?
-
くせの改善や生え変わりのトラブルの改善や防止に効果のある治療は、3歳からはじめられます。
上下の顎の大きさや前後のバランスを整えるための1期治療は6歳以上が対象です。
-
小児矯正をすると成人矯正は必要ありませんか?
-
小児矯正をすることで永久歯が自然に並びやすくはなりますが、かならずしも成人矯正が必要ない状態に仕上がるとは限りません。
1期治療終了時に見た目や噛み合わせが不十分な場合は、2期治療(成人矯正とほぼ同じ治療法)で微調整を行います。
-
子どもの歯並びを部分矯正で治すことはできますか?
-
前歯だけを治すために部分矯正を行うことはありますが、噛み合わせに問題がある場合は全体矯正が必要です。
-
子どもがすごく痛がりです。
小児矯正は向いていないでしょうか? -
12歳ごろまでは顎骨の成長期であり、骨がやわらかいことから成人に比べて治療の痛みを感じにくい傾向にあります。
痛がりな方でも受けられますのでご安心ください。
-
舌や唇のくせを直せば、歯並びは自然と良くなりますか?
-
一度ズレてしまった歯並びが自然に良くなるケースは珍しく、日常のくせを直したとしてもそれは同じです。
適切な治療を受けるほうが確実ですので、気になる場合は一度ご相談ください。
監修 Supervision
- 中澤 慶
■経歴
明海大学歯学部卒業
医療法人恒心会ハイマート歯科勤務を経て中沢歯科医院 品川区にて平成7年開業
■資格
日本歯科補綴学会会員
日本YAGレーザー学会会員
日本アンチエイジング歯科学会会員
中澤 准
■経歴
鶴見大学歯学部卒業
東京医科歯科大学補綴学講座入局
日立製作所嘱託医・サンシャイン通り歯科勤務
戸越中沢歯科医院副院長
■資格
インビザライン サティフィケイトコース
インビザライン認定ダイアモンドプロバイダー
日本インプラント学会会員学会
日本歯科補綴学会会員
日本アンチエイジング歯科学会会員
診療案内
MEDICAL
歯の移植
一般歯科
当院では、まず来院しやすい環境を作り、本当の意味での信頼関係を作っていけるよう、よくお話を聞いていきます。
その上で、皆様の第一に治してほしいと思うところを、優先して治療します。そして、保険診療の範囲内でも美しい治療を目指しています。
審美歯科
当院は、審美歯科にも力を入れている歯科医院です。
院内に技工士が在中しているのも、強みの一つです。
見た目の美しさだけでなく、機能面も重視した治療をご提案します。
ホワイトニングやセラミックはもちろん、ラミネートべニアやバネの目立たない入れ歯まで幅広いメニューをご用意しております。
インプラント
インプラント治療が実用化されてから30余年、成功率98%以上の実績がある安全性の高い治療法です。
その確かな技術を、大学病院在籍のインプラントの専門医のもと、ストレスを与えない空間で受けていただけるのが当院の特徴です。
当院ではストローマンインプラントも取り扱っております。
小児歯科
当院には、4児のお子さんを持つ、現役子育て中の小児担当の歯科医師がおります。
保護者の方と同じ目線で、ご心配なことにお答えし、早期発見早期治療をモットーに、治療にあたってまいります。
お子様の成長過程に合わせた雰囲気を作り、無理のない治療を行いますので、安心してお越しください。
小児矯正
歯の矯正治療は正しい噛み合わせの土台づくりが大切なため、早い時期(歯の生え変わりが始めるころ)の治療・相談が大切です。
当院には、小児矯正担当のドクターが在籍しており、お子様の歯並びのご相談を随時受け付けております。
成人矯正歯科
成人矯正は、大人のための矯正治療です。
当院ではおもにマウスピース矯正を主軸に、ワイヤーも組み合わせるなど、さまざまな症例、ご希望に合わせてご提案しております。
きれいな歯並びを手に入れたいを思っている方は、何歳からでも遅くありまん。
ぜひ当院までお気軽にご相談ください。
口腔外科
口腔外科は親知らずの抜歯から口腔がんまで、幅広い症状の外科的治療に対応する診療科目です。
当院では、大学病院の口腔外科に所属する口腔外科専門医が在籍しているため、CTによる画像診断も含め、的確な診断が可能です。
歯周病治療
歯周病は「予防」そして「早期発見・早期治療」が大切です。
当院では、歯周病の治療として、衛生士によるクリーニング、歯科医師によるレーザー治療も行っていますので、気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
ご自宅でのケアもアドバイスいたします。
予防的メンテナンス
当院は、1995年に戸越銀座で開業して以来、地域密着型の歯科医院として老若男女多くの患者様を診察してまいりました。
歯のクリーニングやブラッシング指導などに力をいれることで、これからも変わらず皆様のお口の健康をサポートしていきます。
根管治療
当院では、根管治療を専門とする歯科医師(大学病院に在籍する歯内療法の専門医)がマイクロスコープを使用して歯の根の治療を行っています。
できる限り、患者様の歯の寿命をのばすような治療を心掛けています。
当院のご紹介
ABOUT US
中沢歯科医院
- 住所
-
〒142-0041
東京都品川区戸越1-16-10
コーシンガーデン1F
中沢歯科医院
- 最寄駅
-
戸越銀座駅より徒歩5分
戸越駅より徒歩3分
- 駐車場
-
なし
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
09:30~13:00 | ● | ● | ● | ● | ● | △ | △ | ✕ |
14:00~20:30 | ◆ | ● | ▲ | ● | ● | △ | ✕ | ✕ |
- お電話でのお問い合わせ
-
03-3784-1511
- WEB予約24時間受付